みなさなんこんにちは。
けっこう前になりますが、北アルプスの燕岳にテント背負って登ってきました。
今回はその記録です!(2018.7.15~16)
はじめに
燕岳とはどんな山?
燕岳とは、長野県大町市、安曇野市にある標高2763メートルの山です。日本二百名山、新日本百名山にも選ばれています。北アルプスの女王という異名も持っています。
また、燕岳は北アルプスの山々への中継地点を担っているため、様々な人たちが集まります。そのため、大変にぎやかな山です。
いろんな人が集まるため、燕岳以外の周辺の登山道もぼんやりと覚えていた方が、山で出会った人との会話を楽しめると思います。
僕が登った当時は、周りの山々のことなんて全く知りませんでした。なので会話が思うように弾みませんでした。
周辺地図です↓(手描きですみません)
- 北アルプスの女王という異名を持つ
- 日帰りは困難、テント泊か小屋泊
- 全国屈指の人気な山
- 上級者向け
登山用品をお買い求めなら↓のリンクからどうぞ。
ヤマップ公式通販 YAMAP STORE山行記録
一日目のタイム記録
一日目の山行記録
- 6:30 燕岳登山口
- 7:10 第一ベンチ
- 9:40 合戦小屋
- 12:30 燕山荘
- 14:30 燕岳山頂
- 17:00 日の入り
二日目のタイム記録
二日目の山行記録
- 4:25 日の出
- 5:20 朝食
- 6:30 燕山荘出発
- 7:15 合戦小屋
- 7:40 富士見ベンチ
- 8:05 第三ベンチ
- 8:35 第二ベンチ
- 9:00 第一ベンチ
- 9:30 中房温泉
- 13:30 駐車場到着
一日目 燕岳の山頂へ
自宅から燕岳駐車場
ちょうど、夜中にサッカーワールドカップの三位決定戦が行われていて、それに見入ってしまいました。サッカーの面白さがやっと分かりましたね。おかげで家を出る時間が遅れてしまいました。
安曇野インターを降りて、登山口前の駐車場を目指します。しかし、山道に入るところで交通整理のおじさんに停められました。
聞くと、「もう、駐車場はいっぱいです」とのこと。
「こちらの駐車場に停めて、そこからバスで登山口まで向かってください」と一枚の地図を貰いました。
貰った地図に書いてあった臨時駐車場に車を停め、バス停を目指します。バス停の場所も地図に書いてありました。時間は朝の5時前後だったと思います。バス停にも、すでに人がいっぱい並んでいました。
登山口に着いたのが6時30分ごろ。
登山口の標高が1462メートルです。登山届用のポストもありますので、登山届を提出してから登りましょう。
登山道から山頂まではこんな感じの行程です。
燕岳登山口から合戦小屋
とにかく人が多かった!
行列で山頂を目指します。自分のペースで登れないのが、こんなに辛いとは思いませんでした。
あまり景色は見えませんでした。なんだか、地元の山を登っているみたいです!
ほどなくして第一ベンチに到着しました。ここには唯一の水場があります。水を汲んで出発です。
根っこがすごい!
きつくて全然写真を撮れていません。
三つ目の休憩スポットである富士見ベンチに着くころには、右足が攣ってしまいました。粉のアミノ酸を飲み、ふくらはぎを叩きます。気持ち少しだけ楽になったかな、といった具合で出発。
チェックポイント的役割の合戦小屋を目指し足を進めます。しかし、今度は左足も攣ってしまいました。両足とも限界です。
この辺りは階段が続きます。その一段一段が太もも、ふくらはぎにダメージを与えるのです。
なんとか合戦小屋に到着しました。
ここはスイカが有名らしく、僕もいただきました。スイカの水分が全身に巡ります!
それにしても、凄い人数です。
合戦小屋から燕山荘
合戦小屋を超えると急にアルプス感が出てきました。
景色は綺麗ですが、疲れてしゃがみこんでいる人がけっこういて、少しカオスです。
しゃがみこんでいる人に、アミノ酸を一袋渡しました。山ではアミノ酸が必需品です!
左手に槍ヶ岳!
「おお! 槍だ!」という声が、いろんなところから聞こえてきます。やっぱりみんなの憧れなんですね。
ついに見えました! 燕山荘!
ここまで来ればあと少しです。
燕山荘に到着
けっこう人がいそうです。テン場が空いているか心配。
空いているか聞いてみると、「まだ大丈夫」とのこと。僕が登ったときはテント1張800円でした。再度、調べ直すと200円値上がりしていました。
小屋で幕張料を払います。やっぱり、それなりに埋まっていますね。
テン場は他にもあります。白いものは、なんと雪です!
燕岳山頂へ!
テントを張り終え、燕岳山頂を目指します。うしろの山々は裏銀座ですかね。
途中、コマクサが咲いていました。独特な花の形をしています。
奥の出っ張りが山頂です。こうしてみるとけっこう遠く感じますね。すぐ手前にポツポツあるピンクがコマクサです。
イルカ岩です。燕岳の名物らしいです。確かにイルカに見えますかね。
同じく名物の眼鏡岩。
山頂に立つ人。
30分ほどで山頂に到着しました! 山荘からの道はアップダウンもほとんどなく、ハイキング感覚で登れました。
山頂から見た山荘とテン場。
小屋へ帰還!
戻ってビールを飲みます。半分ほど飲んだときに、写真を撮っていないことに気が付きました。
生中1000円と安くはないですが、山でビールが飲めるだけでも幸せです。ちなみに、おつまみも売っています。
天然の冷蔵庫で水を冷やします。水は1リットル200円で売っています。
テントを張ったあとってやることないなあ、と思いテントで昼寝をすることにしました。
騒がしくて目が覚めました。外に出ると辺りが真っ白に。
薄っすらですが、雲に映った僕の影に丸い虹がかかっています。なんでもブロッケン現象というらしいです。ドイツのブロッケン山でよく見られたことから、この名前が付けられたとか。
騒ぎの原因は、このブロッケン現象のようです。
ぼんやりしていると、もう一日目が終わろうとしています。
みんな夕日を眺めています。
やっぱ槍はカッコいい!
陽が沈むと一瞬で夜です。
こうしてみると、街はやっぱり明るいですね。
撮影中に人が横切るとこうなってしまいます。星空を撮ろうと頑張ったんですが、これが限界でした。
肉眼で見る夜空はとにかく凄かったです。夜空に隙間がないくらい星が浮かんでいました。綺麗を通り越して、少し不気味なくらいです。
そんなわけで一日目が終了です。
二日目 下山して中房温泉へ
燕岳での朝
夜空を綺麗に撮ろうと格闘したのち、日の出の時間に目覚ましをセットして寝ました。
7月なのに寒いですね。ユニクロのダウンを着ないといけないくらいですから。
4時24分起床。もう少しで日の出です。
初めてのテントでしたが、けっこう寝れましたね。相当疲れていたんだと思います。
この時間でも、みんな起きていました。山の朝は早い!
少し雲にかかってしまっていますが、日の出を拝むことができました!
やっぱり太陽ってすごいですね! なんだかエネルギーを貰ったような気がします。
あと、やっぱり眠いです(笑)
朝ご飯は山荘でケーキとコーヒーを頂きました。僕は普段ブラックコーヒーを飲まないのですが、このときはブラックを飲みました。朝日を眺めながら飲むコーヒーは格別ですね! そしてケーキの写真を撮っていない!
いつか表銀座にも挑戦してみたい!
いやー、女王の名にふさわしい美しさです。
カラフルなテントでパンパンだったテン場が、朝6時半でこの状態。
みんな一瞬にして、いなくなってしまいました。
いざ中房温泉へ!
寂しいけど、僕も出発です。それにしてもいい天気ですね!
合戦小屋に到着しました。登りはあんなに辛かったのに下りはスイスイ下りられました。この日はスイカを食べずに、写真だけ撮って進みます。
この日も登ってくる人で大変混雑していました。登りと下りで大混乱です。
混雑していると、登山のマナーを考えさせられますね。
山でのマナーは登ってくる人に道を譲る、となっています。やっぱり、登りの方がしんんどいですからね。下りの人が気を遣うべきだと思います。まあ、ケースバイケースなんですけどね。
というのは、「登りと下りどっちが優先か問題」が勃発していたのです。
僕の前を歩くお姉さんが登ってくるおばさんに、「登りが優先でしょうが!」と怒鳴られていました。ちょっぴり悲しい気持ちになりましたね。
確かに怒鳴りたくなる気持ちは分かるんですけど。
今度は僕が登ってくるおじさんに道を譲ると、「いいよ、先下りてきて。まだまだ登ってくる人いっぱいいるから、待ってたら中房温泉まで下りられないよ」と先に譲ってもらいました。やっぱりケースバイケースです。
マナーって難しい!
登りに撮り忘れた富士見ベンチです。
これは第二ベンチです。みんなベンチに座って休んでいます。
いい感じの道ですね。
第一ベンチまで下ってきました。ここまで来れば、あとちょっとです。
ついに帰ってきました。登山口の目の前に温泉の入れる小屋があります。隣のザック置き場には大きなザックがゴロゴロ。やっぱり、下山後は温泉に限りますね。
中房温泉にて
中房温泉に浸かっていると、「サンダルを落としていないですか?」とお兄さんに声を掛けられました。お風呂から出て確認すると、確かにサンダルがなくなっていました。
というのも、僕はサンダルをザックに結んでいたんですよね。それが下山中に落ちてしまったようです。みなさんもザックに物を結ぶのはやめておきましょう。
お兄さんがサンダルを拾ってくれなければ、僕の元に戻ってくることはなかったでしょう。
燕岳駐車場へ
中房温泉からは定期的に麓の駐車場や最寄り駅とを結ぶバスが出ています。それに乗って駐車場まで戻ってきました。
急に現実世界へ戻って来た気がします。13時30分に戻って来たときには、すでに駐車場はガラガラでした。
ちなみに、駐車場の隣はリンゴ畑でした。長野県っぽいですね。
まとめ
今回の反省としては、やっぱり家を出る時間が遅れてしまったことですね。
次行くときは速めに準備を終えて、駐車場を確保する必要を感じました。ピーク時は車中泊くらいの意気込みが必要かもしれません。
あとは、とにかく綺麗でした。そしてとにかくキツイ。あと人多い! さすが女王でしたね! また来たいと純粋に思えました。
やっぱり、山荘の人たちがみんないい人でしたね。みんな笑顔で接してくれました。景色もいいですけど、それ以上に人の温かさを感じることができました!
燕岳は全国屈指の人気な山です。実際に登ってみると人気な理由を痛感しました。
また行きたいな、と素直に思いました。
ただし、燕岳は上級者向けの山になります。近所の山でしっかり体力をつけてからチャレンジしましょう。
僕もいつかは燕岳の奥に聳える槍ヶ岳に挑戦してみたいです。
それではノシ!