読書

伊坂幸太郎の『アヒルと鴨のコインロッカー』の感想を書いていくよ!

はじめに

みなさんこんにちは。

今日は伊坂幸太郎の『アヒルと鴨のコインロッカー』の感想を書いていこうと思います。

結論を言うと、

さすが伊坂幸太郎!

と言った感じです。

小説を読んでみたい! や伊坂幸太郎作品をもっと読みたい! という人にオススメの小説ですよ。

この小説が合いそうな人
  • 伊坂幸太郎が好きな人
  • ミステリーを読みたい人
  • 伏線回収の話が好きな人

アヒルと鴨のコインロッカーについて

伊坂幸太郎5本目の長編小説です。第25回吉川英治文学新人賞を受賞しました。ちなみに前作は『重力ピエロ』になります。

確かに『アヒルと鴨のコインロッカー』は『重力ピエロ』に似たダークな雰囲気が漂っているように思いました。

あとは実写映画化もされています。

アヒルと鴨のコインロッカーのあらすじ

主人公『椎名』が引っ越してきたアパートで出会ったのは隣人の魅力的かつ悪魔的な男、河崎でした。

河崎は言いました。

「一緒に本屋を襲わないか」

しかし、どうも河崎はおかしく、「広辞苑を盗み、アパートにいる留学生にプレゼントしたい」という理由で本屋を襲おうとしているのです。

けっきょく主人公の椎名はモデルガンを持ち、河崎と一緒に本屋を襲うのです。

河崎はナゼ本屋を襲いたいのか? 

ストーリーは現在進行形で椎名の話と、2年前の琴美という女性の話が交互に展開されます。

現在の椎名の話は河崎に振り回される話で、2年前の琴美の話は河崎とブータン人のドルジの3人が中心の話です。

琴美はペットショップで働いていますが、巷を騒がせているペット虐殺犯と遭遇してしまいます。ペット殺しは琴美を襲撃しますが、河崎やドルジがそれを助けます。

椎名はその話をペットショップ店長の麗子さんから聞かされます。

椎名と琴美、この二つの話は全然繋がっていないように思えますが、最後にドドーンと繋がっていく感覚は格別です。

アヒルと鴨のコインロッカーのポイント

伊坂幸太郎が好きな人

伊坂幸太郎らしい作品です。その中でも、意外と地に足が着いた設定のように思います。

僕はどちらかというと、『オーデュボンの祈り』や『死神の精度』のようにSFというかファンタジーというか、ぶっ飛んだ世界観にあるミステリーの方が好きだなと感じました。

「一緒に本屋を襲わないか」から始まる話も十分ぶっ飛んでいますけどね。

ミステリーを読みたい人

ちゃんとしたミステリーです。

僕の中では「ミステリー=殺人事件」だと思っていました。でもこういうミステリーもあるんだな、と思いました。

伏線回収の話が好きな人

途中で少し中だるみしてしまったように思います。それでも最後に、

「えっ! マジかよ!」

という展開から、次々に伏線が回収されていきます。

そしてタイトルの『アヒルと鴨のコインロッカー』というタイトルの意味も最後に分かります。なるほどな、と思いました。

最後はみんな笑顔のハッピーエンドというわけではないですが、謎の爽快感があります。

まとめ

今日は『アヒルと鴨のコインロッカー』の感想を書いてみました。

さすが伊坂幸太郎! といった感じの小説です。

途中で中だるみしてしまった印象もありますが、最後は怒涛の伏線回収で気が付いたら読み終わっていました。

小説をほとんど読んだことない人でも引き込むだけの馬力のある小説だと思います。

よかったら読んでみてください!

それではノシ!

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