はじめに
みなさん、こんにちは。
今日は本屋大賞受賞作『かがみの孤城』について紹介します。
『かがみの孤城』は面白いです!
これを読めば『かがみの孤城』の面白さが分かると思います。
『かがみの孤城』の作者について
作者は辻村深月さんです。
辻村さんは2004年に『冷たい校舎の時は止まる』で講談社のメフィスト賞を受賞しデビューしました。
メフィスト賞はけっこう変わった賞で、
- エンタテインメント作品ならなんでもOK
- 応募期間は特に決まってないからいつでもOK
- ただし賞金は印税ね
といういろんな意味で幅広い賞になっています。
その後、2012年に『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞を受賞。
他にも『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞を受賞しています。
そして今回紹介する『かがみの孤城』は第15回本屋大賞受賞作です。
過去にも2014年に『島はぼくらと』で、2015年に『ハケンアニメ!』で、2016年に『朝が来る』で本屋大賞候補になっています。
藤子・F・不二雄作品のファンで、『凍りのくじら』では各章のタイトルがドラえもんの秘密道具の名前だったりします。
『かがみの孤城』のあらすじ
主人公は中学生のこころです。
こころは不登校で家に引きこもっていました。
そんなある日、こころの部屋の鏡が光り、鏡の中に吸い込まれてしまいます。
目を開けると、そこにはオオカミの仮面をした少女、そして同年代の男女が6人。
そこはオシャレな孤城だったのです。
孤城…… 敵に囲まれ、孤立している城。
オオカミの少女は「オオカミさま」と名乗り、孤城のルールを話し始めます。
- 孤城にある願いの鍵を見つけて部屋に入れば、どんな願いでも叶う
- 開城は9時から17時まで、17時以降に城にいるとオオカミに喰われる
- 開城は今年度の3月30日まで
- 鏡を使って現実世界と孤城を行き来できる
- 願いの鍵で願いがかなった時点で城は閉め、この城の記憶も消える
平日にも関わらず、城にやってくる7人の中学生たちは、少しづつ仲を深めていきます。
そんな中、あるきっかけから選ばれた7人の共通点が浮かび上がりました。
はたして、願いの鍵は見つかるのか?
そして誰の願いが叶うのか?
集められた7人の真の共通点、関係性とは?
鏡の中の孤城というファンタジーの世界で得た勇気を振り絞り、こころたちは現実の世界に挑みます。
『かがみの孤城』をオススメしたい人
ファンタジー作品が好きな人
『かがみの孤城』は鏡の中に入り、鍵を探すというファンタジー溢れる内容になっています。
孤城の中には応接間や広い食堂などが出てきます。想像するだけで楽しいですよ。
また、17時以降に城に残っているとオオカミに食べられてしまうというホラー設定もなかなか面白いです。
そして、オオカミさまがなかなかいい味を出しています。
オオカミさまはオオカミのお面にパーティーで着るようなドレスを着た少女です。
この少女は急に現れたり消えたりします。
カワイイと不気味を兼ね揃えた素敵なキャラクターですよ。
ファンタジー要素が強いのでファンタジーが好きな人にオススメです。
人間関係に悩んでいる人
主人公のこころをはじめ、登場する中学生はみんな平日のお昼に城へ遊びに来る不登校です。
みんなそれぞれ、学校に行けない理由があります。
しかしそのすべてが人間に由来しています。
きっと共感できるところがあると思いますよ。
特に主人公のこころ視点の描写が多く、「こころちゃん大変だな!」と思いました。
担任の先生の対応や親の1つひとつの細かい動きなど、すごく丁寧に描写されています。
また、いじめや家庭の問題を抱えた子供たちが勇気をもって立ち向かう作品ですので、読書感想文にも向いていると思います。
まとめ
今回は今日は本屋大賞受賞作『かがみの孤城』について紹介しました。
『かがみの孤城』は本屋大賞受賞作だけあって、面白いし、読みやすいです。
ファンタジーが好きな人ならきっとハマると思いますよ。
もしよかったら読んでみてください。
それではノシ!