読書

森見登美彦のオススメ小説10選を紹介するよ!

はじめに

みなさんこんにちは。

今日は森見登美彦のオススメ作品を紹介します。

森見さん原作のアニメ見たけど面白かったから原作も読んでみたい!
森見さんの小説面白いって聞いたけどどれを読めばいいのか分からない!

僕も最初は四畳半神話大系をアニメで見て森見さんのことを知りました。それから本屋に行き森見さんの小説を始めて読みました。

それから今まで森見さんの小説を色々読んできました。

そこで今回は森見登美彦のオススメ小説10選を紹介したいと思います。

森見登美彦のオススメ小説10選

  1. 夜は短し歩けよ乙女
  2. 太陽の塔
  3. 四畳半神話大系
  4. ペンギン・ハイウェイ
  5. 有頂天家族
  6. 恋文の技術
  7. 新釈走れメロス
  8. 夜行
  9. 宵山万華鏡
  10. 聖なる怠け者の冒険

森見さんの小説どれを読めばいいの! と迷っている人の参考になれば幸いです。もっと言えば森見さんの小説を読んで小説にハマってくれたら嬉しく思います。

夜は短し歩けよ乙女

「黒髪の乙女」 にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、 大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する “偶然の出逢い” にも「奇遇ですねえ!」 と言うばかり。 そんな2人を待ち受けるのは、 個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作!解説 羽海野チカ

引用:『夜は短し歩けよ乙女』ウラスジより

まず最初に紹介するのは『夜は短し歩けよ乙女です。僕が小説を読むようになったきっかけの小説です。

滅茶苦茶なストーリーに滅茶苦茶なキャラクター。それに加えて森見さんのハッとするような情景描写が入り混じったパワフルな小説です。

冒頭に出てくる「おともだちパンチをご存じであろうか」の一文にグッと引き込まれたことをよく覚えています。

僕は聖地巡礼に行くくらい好きですが、客観的に見ると少し好き嫌いが分かれるかもしれません。

アニメ映画化もされています。先輩の声を星野源さん、黒髪の乙女の声を花澤香菜さんが務めています。もちろん映画の内容も良かったですが、エンドロールもメッチャ良かったのでぜひ最後まで見てほしいです。

太陽の塔

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった! クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

引用:『太陽の塔』ウラスジより

次に紹介するのは『太陽の塔』です。『太陽の塔』は森見登美彦堂々のデビュー作です。

とにかく、果てしなく面白いです。

一見、恋愛ストーリーのように見えますが、あんまり恋愛要素はないように思います。あとはクリスマスというのは本当に罪深いモノだなぁ、としみじみ感じます。

とにかく勢いのある小説です。こちらも『夜は短し歩けよ乙女』同様好き嫌いが分かれるような気がします。

ちなみに漫画版もあります。あと本作に出てくる『ええじゃないか騒動』のためのエキストラ募集という情報をツイッターで見かけました。ということは実写化もあるのかな?

四畳半神話大系

私は冴えない大学3回生。 バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人·樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女 明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい! さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、 ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。(解説 · 佐藤哲也)

『四畳半神話大系』ウラスジより

『四畳半神話大系』はフジテレビ系列の深夜アニメ枠『ノイタミナ』でアニメが放送されました。「ノイタミナ枠過去一番の作品は四畳半神話大系だ!」という声も聞こえてくるくらい素晴らしい出来です。

僕も本作のアニメで森見登美彦という名前を知りました。

アニメはもちろん小説の方も面白いです。これはあまり書くとネタバレになってしまうので難しいです。

設定は「もしも今のサークルではなく違うサークルに入っていれば」という「もしも」が横に並んで話が進んでいきます。

衝撃のラストですので、ぜひ最後まで読んで欲しいです。

写真は本作に登場する賀茂大橋です。

ペンギン・ハイウェイ

ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした一。少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。第31回日本SF大賞受賞作。 解説 萩尾望都

『ペンギン・ハイウェイ』ウラスジより

『ペンギン・ハイウェイ』は今まで紹介してきた小説とは少しテイストの違う作品です。舞台も京都から離れます。

『ペンギン・ハイウェイ』は青春、SF、恋愛など様々なジャンルに該当しそうな小説です。上記3作品とは雰囲気がガラリと変わるので上記3作品が合わなかった人にもオススメしやすいです。

またアニメ映画化もされています。

有頂天家族

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門·下鴨家の三男。宿敵·夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作·毛玉ファンタジンー!

『有頂天家族』ウラスジより

『有頂天家族』は主人公が狸というちょっと変わったストーリーです。本作は狸、天狗、人間と大きく3つの勢力に分かれています。

狸同士のいざこざはもちろん、天狗、人間がちょっかいを出してくるのでストーリーの展開が目まぐるしいです。いわゆる三つ巴というヤツですね。

本作もクセは控えめなので読みやすいと思います。また『有頂天家族』は3部作になります。そのうち現在は2作目まで発売されています。

アニメ化もされており、原作と同じくアニメも2期分あります。

恋文の技術

京都の大学院から、 遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。無卿を慰めるべく、文通修業と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。 文中で友人の恋の相談に乗り、 妹に説教を垂れるが、本当に想いを届けたい相手への手紙は、いつまでも書けずにいるのだった。

『恋文の技術』ウラスジより

今回紹介する中で一番クセが強い作品です。今までとは大きく変わり、手紙のやり取りでストーリーが展開されていきます。

本当に手紙を読んでいるような気持ちになります。ビックリするような展開ばかりで何度も爆笑しました。

本当に楽しい作品です。

ああああ本作に出てくるのと鉄道です。

新釈走れメロス

芽野史郎は激怒した 一大学内の暴君に反抗し、世にも破廉恥な桃色ブリーフの刑に瀕した芽野は、全力で京都を疾走していた。そう、人質となってくれた無二の親友を見捨てるために!(「走れメロス」)。最強の珍持を持った、孤高の自称天才が歩む前代未聞の運命とは?(「山月記」)。近代文学の傑作五篇が、森見登美彦によって現代京都に華麗なる転生をとげる! こじらせすぎた青年達の、阿呆らしくも気高い生き様をとくと見よ!

『新釈走れメロス』ウラスジより

教科書にもあった太宰治の『走れメロス』を森見さんがオマージュした作品になります。

ウラスジには「そう、人質となってくれた無二の親友を見捨てるために!」という『走れメロス』とは真逆のことが書いてあります。

舞台は大学の学園祭中になっています。『夜は短し歩けよ乙女』の世界観も合わさり不思議な感じです。

『走れメロス』がこんな爆笑友情ストーリーになるとはビックリです。

夜行

「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」
私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。怪談×青春×ファンタジー、かつてない物語。

『夜行』ウラスジより

本作は表紙の感じとは違い、ホラーテイスト強めの作品です。

京都に集まったキャラクターたちが自分の体験した1枚の絵に関する話をするというストーリーです。舞台も全国各地に跨るのでちょっと旅に出たような気持ちになります。

『夜は短し歩けよ乙女』や『四畳半神話大系』とは雰囲気の違う作品です。森見さんのインタビューを読むと、本当はこういった静かな文章の小説を書きたかったそうです。

ちなみに僕が一番最初に読んだ森見作品です。

宵山万華鏡

一風変わった友人と祇園祭に出かけた「俺」は “宵山法度違反”を犯し、屈強な男たち
に捕らわれてしまう。次々と現れる異形の者たちが崇める「宵山様」とは? (「宵山金魚」)目が覚めると、また宵山の朝。男はこの繰り返しから抜け出せるのか?(「宵山迷路」)祇園祭宵山の一日を舞台に不思議な事件が交錯する。幻想と現実が入り乱れる森見ワールドの真骨頂、万華鏡のように多彩な連作短篇集。

『宵山万華鏡』ウラスジより

祇園祭の喧噪とは裏腹にちょっぴり怖い話になります。

全6篇の短編集になります。『宵山姉妹』、『宵山金魚』といったような感じで各短編のアタマには宵山と付きます。

本作を読むと祇園祭を実際に見に行きたくなります。また、祇園祭の最中に裏通りをプラプラしたくなりますね。

聖なる怠け者の冒険

社会人2年目の小和田君は、仕事が終われば独身寮で缶ビールを飲みながら夜更かしをすることが唯一の趣味。そんな彼の前に狸のお面をかぶった「ぽんぼこ仮面」なる人物が現れて…。宵山で賑やかな京都を舞台に果てしなく長い冒険が始まる。著者による文庫版あとがき付き。

『聖なる怠け者の冒険』ウラスジより

主人公が怠け者で極力動きたくないという主人公あるまじき考え方です。それでもちゃんとストーリーになっているのがスゴイところです。

こちらも「ぽんぽこ仮面」などへんてこな人たちが登場します。『夜は短し歩けよ乙女』や『四畳半神話大系』に比べるとファンタジー感は控えめに感じました。

まとめ

今回はオススメの森見作品10選を紹介しました。

森見さんの小説は好き嫌いがハッキリ分かれると思います。それでもハマれば本当に楽しく読めますよ!

また、森見さんの小説には京都の地名が多く登場します。きっと聖地巡礼に行きたくなると思いますよ。

そんなときにはこの本を参考にしてください。

まず始めは『夜は短し歩けよ乙女』か『新釈走れメロス』のどちらかから入るのがオススメです。もしも合わなかった場合は『ペンギン・ハイウェイ』にチャレンジしてみてください。

面白いと思える小説に出会えることを切に願っています。

それではノシ!

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