はじめに
みなさんこんにちは。
みなさんは高山病って知っていますか?
高山病は名前こそ聞くけど、実際にどんな症状が出るとか分からないですよね。なかなか高山病に罹ることはないですもんね。
高山病のメカニズムは標高が上がることで酸素が薄くなっていき、それに体がうまく順応できず、体のいろんなところがおかしくなってしまうという症候群です。
富士山に登る際、気を付けるべきこととして、よくこの高山病があがります。
実際、富士登山にチャレンジしたけど、高山病になってしまい登頂を断念したという話しもけっこう聞きます。
高山病の対策は、とにかくゆっくり丁寧に時間をかけて登る! これに尽きます。
実は、僕も高山病になっちゃたんですよね。長野県の木曽駒ケ岳にテント泊しに行ったんですが、そのとき大変な目に遭いました。
そこで今回は、実際に高山病になった僕が具体的な高山病の症状について紹介したいと思います。
これを読んで、少しでも高山病のことを知っていただけたら幸いです。
まずは高山病の症状から紹介。これだけのことが一度に襲い掛かってきます。
高山病の症状
- 頭痛
- 食欲低下
- 吐き気、嘔吐
- 倦怠感や脱力感
- 睡眠障害
高山病の対策は特別難しいことをやる必要はありません。ただし、意識していないと疎かになってしまうので、しっかり意識することが大切です。
高山病の対策
- しっかり睡眠をとる
- 時間をかけて登る
- 水分をたくさんとる
もし、高山病になってしまったら、なるべく早く下山しましょう!
高山病は高度を下げれば自然によくなります。 逆に言うと、高度を下げない限りよくなることはないようです。僕も高度を下げたらよくなりました。
それでは体験談をもとに詳しく紹介していきます。
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頭痛
テントで昼寝をしてから起きると、頭がガンガン痛いんですよね。
僕はもともと偏頭痛持ちなので、てっきりそれが出っちゃったのかなと思ったんですが、やっぱり高山病も頭によぎりました。
正直、ここで下山すればよかったと思います。
しかし、頭が痛くなるのは偏頭痛で慣れているので、寝れば治るだろうと思い、再びシュラフに潜りました。
吐き気、嘔吐
目が覚めると、辺りは夜になっていて真っ暗でした。
頭痛はひどくなり、それと吐き気の症状が出てきました。外は雨が降っているらしくテントに雨粒がぶつかり、「ぼつぼつ」と鈍い音が響きます。
なんだか気持ち悪いな、と思った次の瞬間!
胃の中身が、急に喉元へ上がってくる感覚に襲われました。
僕は慌てて起き上がり、テントの入り口を開けて吐いてしまいました。
お酒に酔ったときは吐けば幾分か楽になりますが、今回ばかりはちっとも楽になりません。全部出したはずなのに、吐き気が収まらないのです。
これはまずいな! そう思いました。
でも、外は夜で真っ暗なうえ雨も降っている。朝を待つしかありませんでした。
睡眠障害
これが一番きつかった!
頭痛い、吐き気は続く、体は山登りでボロボロ、なのに寝れない。体が疲れているのに寝れないのはめっちゃしんどいです。
目を瞑って時間が流れていくのを、ただ待つしかありません。
辺りが薄っすら明るくなってきました。体を起こすと、まだ若干頭は痛いですが、吐き気は収まりました。
今のうちに下山しよう!
テントを開けるとガスってますが、雨は上がっていました。
まずは、昨晩の吐しゃ物の片付けです。トイレの蛇口を捻って水を出し、水筒に移して運びます。そして、それをひたすら吐しゃ物にかけて流します。
いや、水の豊富な山でよかった。
それからテントを片付け撤収です。
一晩明けると、症状がだいぶよくなりました。普通に歩けます。
高度を300メートルほど下げると、体は寝不足で重いですが、さっきまでの異常な倦怠感は嘘みたいになくなりました。
対策
しっかり睡眠をとる
しっかり睡眠をとる。僕の場合は、これが一番の原因のような気がします。
前日の夜中に自宅を出発し、車で3時間かけて駐車場に到着。
その後3時間車で仮眠をとってから登山開始、みたいなハードなスケジュールで登っていたため、明らかに睡眠不足でした。
調べてみると、実際に高山病の原因として寝不足は危ない! と書いてありました。
高山病抜きにしても、寝不足で登山は危ないです。
時間をかけて登る
高所順応ってやつですな。
これは富士山の登山で聞くことが多いです。
こまめに休憩をとって体を高地に慣らしましょう。
また、ロープウェイで急激に高度が上がったときも、辺りを一時間くらい散策してから登り始めるのがいいみたいです。
このときもロープウェイで一気に高度を上げたのに、そのままの勢いで登り始めてしまいました。
これも良くなかったと思います。
水分をたくさんとる
高度が上がると乾燥するため、脱水症状になりやすいとか。
意識して水分をとる必要があります。
ザックから水筒を出して飲むって、けっこうめんどくさいんですよね。足を止める必要もあるし、だったら飲まなくてもいっか! のノリで登ってたらこのザマです。
このときは、暑くなかったので飲まなくってもいっか! みたいな感じです。
涼しい時こそ、意識的に水分を!
まとめ
高山病は下手をすると命を落とすこともあります。
対策をしたとしても、やっぱり高山病になってしまうことはあると思います。もしも、高山病になってしまったら、下山するしかありません。
僕も早く下山しておけばよかったと思います。無理をしないことが大切ですね。
みなさんも体調を整え、計画をしっかり立てたうえで登山を楽しんでください。
それではノシ!