はじめに
みなさん、こんにちは。
今日は新潮社から出版されたの梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』を紹介します。
読書感想文にオススメの本って何かない?
最近どう生きていけばいいのか迷ってる
そんな人にオススメの小説です。
きっと『西の魔女が死んだ』を読めば悩んでいる人の悩みを解決できるヒントを得ることができると思います。
あらすじ
主人公のまいは中学校に進学してから学校へ行かなくなってしまいます。
そんなまいは一ヵ月ほど西の魔女こと母方の祖母のもとで暮らすことになりました。
その一ヵ月の間におばあちゃんはまいへ魔女修行として色々なことを教えるという物語です。
まいがおばあちゃんとの会話で成長していく姿が楽しいです。
こんな人に読んで欲しい
人生に迷っている人
主人公のまいはけっこう繊細な性格をしています。
主人公のまいを見ていると、「分かるわー!」と共感することがたくさんあるんですよね。
人生に行き詰まるまいを見ていると、まるで自分を見ているような気持ちになります。
そんなまいに対し、イギリス人のおばあちゃんが「魔女修行」として様々なことをまいに教えるわけです。
その教えをまいと一緒に学ぶわけですが、けっこうためになることを連発するわけですよ。
「サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」
引用:P116
まいが学校でいじめに遭っていることを相談しときのおばあちゃんのセリフです。
個人的にはこれが一番好きな言葉です。
人は自分の生きやすい環境を見つけてそこで生活すればいいのですね。
人間社会では忘れてしまいがちなことを分かりやすく例えてくれます。
「おばあちゃんの言う精神力っていうのは、正しい方向をきちんとキャッチするアンテナをしっかり立てて、身体と心がそれをしっかり受け止めるっていう感じですね」
引用:P48
精神力って根性みたいなもの? というまいの疑問に対するおばあちゃんのセリフです。
僕は野球をずっとやってきました。野球をやっていた頃はなんでもかんでも根性で片づけるところがあったように思います。
当時はその考えが一種の美徳のように感じていました。
でもふり返ってみると、根性の一辺倒では野球の技術は伸びないしチームも強くならないように思いますね。
ではどうやったら精神力を鍛えれるかについては、この後のストーリーできちんとおばあちゃんが解説してくれています。
最初は何にも変わらないように思います。そしてだんだん疑いの心や、怠け心、あきらめ、投げやりな気持ちが出てきます。それに打ち勝って、ただ黙々と続けるのです。そうして、もう永久に何も変わらないんじゃないかと思われるころ、ようやく、以前の自分とは違う自分を発見するような出来事が起こるでしょう。
引用:P52
まいが意志の力は生まれつき決まっているのか? という問いに答えたおばあちゃんのセリフです。
おばあちゃんは、「意志の力は少しづつ強くなれる」と言い、上記のセリフに続きます。
このセリフはかなり実感するところが大きいですね。今までできなかったことが急にできるようになることが今までにもありました。
今回紹介した部分は本当に一部でしかありません。本作にはいろんなところに生きるためのヒントが散りばめられています。
なかには「人は死んだらどうなるのか」という誰しもがぶつかるテーマにも触れられています。
本作の中ではクライマックスまで死というテーマが議題にあがります。
読書感想文を書かないといけない人
内容はかなり読書感想文向きだと思います。
死という重いテーマや強い意志の持ち方など様々なことが出てくるので、書くことに困ることはないと思います。
また、主人公のまいの気持ちも誰しもが感じたことある感情だと思うので、共感しやすいのも書きやすいです。
ページ数もそこまで長くないので、頑張れば一日で読み切れると思いますよ。
他に読書感想文向けの小説を探している人はこちらもオススメです↓
悩める中学生・高校生へ!読書感想文にオススメの本6選を紹介するよ!
まとめ
今回は新潮社から出版されたの梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』を紹介しました。
人生に迷っている人なら、きっとなにかヒントを得ることができると思います。
Twitterの名刺代わりの小説10選というタグでもよく見かける本です。
小学生から社会人までみんなにオススメできる素晴らしい小説です。
もしよかったら読んでみてください。
それではノシ!